それぞれの要素から、全体を想像する。

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最近、評価実習前の学生さんたちを受け持ってグループ演習をしています。評価実習で求められることは、治療プログラム立案に向けて患者さんの全体像を把握できるかどうか、これに尽きるわけですが、これまで散々インプットに費やしてきた頭をアウトプットに切り替える、という意味では大きなパラダイム変換の時期でもあります。

例えば、わたしたちは大抵うどんとトマトと檸檬の個別の味を知っているし、それぞれ別々に食べることもできるわけですが、そうなると檸檬はなかなか食べられない。でも写真のように全て組み合わせたら、相乗効果でおいしい一品になったりする。
これって、ふと、それぞれの味の要素はなにかという根本的な視点に戻って組み合わせるという点が、患者さんの全体像把握に必要な想像力を働かせることと似てるなと感じました。

患者さんが、大腿骨の骨折をしているとき、リハビリは股関節や膝関節の機能回復に偏りがちです。でも、その患者さんの年齢によって、あるいは持っている他の疾患によって、家族構成や家屋構造、ライフスタイルによって、リハビリはオーダーメイドされなければなりません。
そんな要素をひとつずつ発見し組み合わせること。
それって、それぞれの要素にどんな特徴があるのか、最終的な治療後の生活にそれぞれどのように影響するのか、そういうことを把握した上で最大限の想像力を駆使する作業であるわけです。

うどんと言えばこう、と、決めてかかるセラピストにはならないでね。
by ai_indigo | 2013-12-01 22:38 | 教員として
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